Stable Diffusion 導入・使用方法


※Stable Diffusionの導入方法を説明しますが、ITに不慣れな方にとっては難しい箇所もあるかと思います。

もし疑問点等ございましたら、以下の掲示板にお気軽にご質問ください。

掲示板・質問

目次

Stable Diffusionの導入のメリット、デメリット

2024年現在、Stable Diffusionをしない限りは基本的に外部のサイト上で画像生成を行うこととなります。

外部のサイトを利用する場合は無料での使用に枚数制限があり、また生成できる画像の種類に制限があります。

しかし、Stable Diffusionを導入すれば無料で自分の好みの画像を自由自在に何枚でも生成することができます。(モデルというものを導入することで、様々なタイプの画像を生成することが可能になります)。

その代わり、自分のPC上にStable Diffusionを導入するという手間が発生するため、外部サイトで画像生成するより難易度は高いといえるでしょう。

また、Stable Diffusionを自分のPCパワーを使って画像生成することになるので、スペックの低いPCでは画像生成に時間がかかることも注意です。

前提条件

・使用しているPCがWindows OSであることを前提とした説明となります。

※Macは需要があれば記載予定ですのでご一報ください。

導入の概要説明

Stable Diffusionを実行するためにはPythonとgitが必要となります。

Pythonとはプログラミング言語で、gitはプログラムの管理ツールです。

実際にプログラミングをするわけではないので、両者をインストールするだけでよいです。

また、Stable Diffusion本体はそこそこ容量があるので、20GBほどの空きがあることが条件となります。

※モデルもそれなりの容量がありますので、追加すればするほど容量が増えます。

Pythonのインストール

以下のPython公式サイトからインストーラーをダウンロードします。

https://www.python.org/downloads/release/python-3106

※古いバージョンのPythonをインストールするとStable Diffusionが動かないことがあります。


「Windows installer (32-bit)」、もしくは「Windows installer (64-bit)」を選択してください。

※どちらかを選ぶかは、お使いのPCが32bitか、64bitかで異なります。

bitの確認方法は以下のページを参照してください。

https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/32-%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%A8-64-%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE-windows-%E3%82%88%E3%81%8F%E5%AF%84%E3%81%9B%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%B3%AA%E5%95%8F-c6ca9541-8dce-4d48-0415-94a3faa2e13d


ダウンロードしたインストーラーを起動します。

PythonをPATHに追加するチェックは入れておきましょう。


画面に従いインストールをします。

gitのインストール

以下のgit公式サイトからインストーラーをダウンロードします。

https://git-scm.com/download/win


「32-bit Git for Windows Setup」、もしくは「64-bit Git for Windows Setup」を選択しましょう。

※Pythonと同じようにお使いのPCのbit数により選択するものが異なります。


ダウンロードしたインストーラーを実行しましょう。

途中にある「Additional Icons」にはチェックを入れておきましょう。

後はそのまま画面の指示に従い進んでいきましょう。


Stable Diffusionのインストール

まずインストール先のフォルダをどこにするか決めましょう。

容量が多いドライブにしておいた方が無難です。

今回は分かりやすく、「C:\sd」にインストールすることにします。

※Cドライブ直下に「sd」フォルダを作成しておいてください。作成方法は分からない方はそのまま読み進めてください。後述します。

Stable Diffusionをインストールする上で、コマンドプロンプト上でコマンドを実行する必要があります。

まずはコマンドプロンプトを起動しましょう。

「Windowsボタン」+「R」を同時に押してください。

「ファイル名を指定して実行」という画面が出ますので、そこに「cmd」と入力してOKボタンを押しましょう。


コマンドプロンプトが起動します。

以下のコマンドを実行しましょう。

「cd C:\sd」

このコマンドは先ほど作成した「sd」フォルダに移動するという意味です。

※「sd」フォルダを作成していない場合は、「mkdir C:\sd」コマンドを実行してフォルダを作成してください。


以下のコマンドを実行しましょう。

「git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git」

このコマンドを実行することでStable Diffusionのプログラムをインストールすることができます。


ではエクスプローラーから「sd」フォルダに移動しましょう。

エクスプローラーは「Windowsボタン」+「E」で起動することができます。


「sd」フォルダの中に「stable-diffusion-webui」というフォルダが作成されていることが確認できるかと思います。


使いたいモデルがある場合は以下のフォルダに配置しましょう。

「C:\sd\stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion」

※モデルに関しての詳しい説明は省きます。モデルを自前で用意しなくても、最初から一つありますので、今回はStable Diffusionを動かすことに集中しましょう。


「stable-diffusion-webui」フォルダにある「webui-user.bat(Windowsバッチファイル)」を実行することでStable Diffusionが起動します。

※「.bat」の部分が非表示になっている場合があります。その場合は「Windowsバッチファイル」と表示されているものを実行しましょう。

初回起動時はかなり時間がかかります。


起動時に下記のエラーが出る場合があります。

「RuntimeError: Torch is not able to use GPU; add --skip-torch-cuda-test to COMMANDLINE_ARGS variable to disable this check」

その場合は先ほど実行した「webui-user.bat」を右クリックして、メモ帳で編集します。

「COMMANDLINE_ARGS」の項目に「--skip-torch-cuda-test --upcast-sampling --no-half-vae --use-cpu interrogate --precision full --no-half」を追記します。

その後、再度「webui-user.bat」を実行しましょう。


起動がうまくいくと自動でStable Diffusionの画面が現れます。

もし、画面が現れない場合は、コマンドプロンプトに表示されているURLをブラウザに入力しましょう。


今回は適当な「Checkpoint(モデル)」を指定し、プロンプトに「boy」と入力して「Generate」ボタンを押します。

すると画面右下に画像が生成されることが分かります。


以上で、Stable Diffusion起動説明は終了となります。




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